北陸新幹線金沢開業日が近づいた頃、新潟県内の主な駅に次のようなポスターが掲示され始めました。

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翼は消えず、生まれ変わる。特急『はくたか』・・・このキャッチコピーにすっかり心を奪われてしまった私は、
特急はくたかにどうしてもフル区間乗車したくなってしまったのでした。ポスターの写真もまた秀逸ですよね。

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という訳で、特急はくたかの起点となる越後湯沢駅にやって来ました。つい数日前にも訪れたばかりですが。
越後湯沢駅のホームの一画には、このような昭和レトロの駅名票が今も残っています。これは貴重ですねえ。

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コンコースには手作りのカウントダウンボードが設置されています。ラストランまで19日と表示されていました。

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特急はくたかは1日13往復が運転されていたのですが、乗るのであれば6号に乗りたいと思っていました。
というのも、13往復中1往復だけが越後湯沢と和倉温泉を結んでおり、最も長い距離を走行するからです。

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時間に余裕を持って越後湯沢入りしたので自由席でも楽勝で座れたのですが、あえて指定席を取りました。
はくたか6号と印字されたきっぷを手元に残したかったからです。新幹線から乗り継いだので特急料金は半額。
券面には「越後湯沢→和倉温泉」の文字が躍ります。温泉地と温泉地を結ぶ、湯めぐりエクスプレスのようです。

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特急はくたかの発着する1番線には手湯の設備があります。出発前のひと時、ここでしばし手を休めました。

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特急はくたかは一部を除いて9両編成で運転されます。9両というのは新潟エリアの特急では長い編成です。

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真横から見ると、先頭車のこの流線型のフォルムが実に美しいですよね。これが好きだという方も多くいました。

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こちらははくたかを後方から写したものです。もうお気づきだと思いますが、車両の色が前方とは違っています。

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それはなぜかを簡単に説明しますね。はくたかは基本編成の6両と付属編成の3両から組成されています。
車両はJR西日本に所属するものと北越急行に所属するものが使用されます。この日の6号は混血編成でした。

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前寄りの6両は北越急行の車両で側面にSREと書かれています。愛称のスノーラビットエクスプレスの略です。

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一方、後方の3両はJR西日本の車両であり、側面にはホワイトウイングという愛称が表記されています。
ただ乗る分については両者の違いはほとんど気にならないのですが、こだわる方もいるかもしれませんね。

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はくたか6号は全9両のうち3両が終点和倉温泉まで行きます。私が乗車するのはJR西日本車両になります。

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廃止日が近いということで、この日はどこかのテレビ局が取材に来ていました。今後はもっと増えるでしょうね。

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東京発の新幹線が到着すると、乗り換え客が一斉にはくたか目指して押し寄せるようにやって来ました。
そう、この、対首都圏の新幹線連絡輸送こそが特急はくたかに課せられた最大の使命なのでした。
もしそうでなければ、越後湯沢と金沢を結ぶ特急が1日13往復も設定されるはずがありません。
北陸新幹線金沢開業とともに姿を消すということは、登場した当初から分かり切っていたことなのです・・・(続く)