(前記事からの続きです)
快速「足利大藤まつり号」に乗って桐生までやって来た私でしたが、せっかくなので温泉に入ることにしました。

桐生から普通列車で1つ隣の岩宿駅に移動。初めて降り立った駅です。レンガ色の屋根がおしゃれですよね。

岩宿といえば、「岩宿遺跡」が有名です。私も学生時代に一度訪問したことがあります。もう何年も前のことです。

これは関東ローム層から打製石器を発見し、日本の歴史を塗り替えたと評価される考古学者・相澤忠洋の像。
日本史が好きな方ならぜひ一度は訪れてみたいスポットと言えるでしょう。歴女にもお薦めかもしれません。

その岩宿遺跡に近接して岩宿博物館があるのですが、その隣に「かたくりの湯」という日帰り施設があります。
JR岩宿駅からは徒歩15分程度でしょうか。駅から歩いて到達可能、ただそれだけの理由でここに決めました。

施設名ですが、すぐ近くにカタクリの群生地があることに由来するようです。時期的に見頃だったのかも。
なお、群馬県の「かたくりの湯」といえば、アブラ臭のする林温泉が有名です。(最近建て替えられたそうですが)
一方、こちらの「かたくりの湯」はあまり聞いたことがありません。わざわざ遠方から来る人は少ないと思います。

到着しました。思っていたよりも小ぢんまりとした建物ですね。こちらはみどり市の市営の施設なのだそうです。
(ところで「みどり市」っていう名称はいかがなものでしょう。正直な話、私にはちっとも趣が感じられません。)

建物の外観はなかなかユニークですね。古民家のようにも、ドイツの木組みの家のようにも見える気がします。
白い壁に派手な赤で描かれたあの模様は何を意味しているのでしょう。口?カットしたトマト?う~ん、謎です。

料金体系はやや複雑になっています。私の場合は市外在住者の料金が適用され500円でした(2時間以内)。
まだ新しいのか浴室はきれいでした。ただし、シャンプーの設備はなく、固形石鹸が置かれているのみです。

お湯の使い方ですが、加水こそしていないものの、加温あり・循環ろ過あり・塩素系薬剤使用ありと残念な結果。
浴室内には塩素臭が漂い、はっきり言って興醒めでした。市営の施設ですから、これは仕方ありませんね。
みどり市の公式ホームページでは、主成分が北海道のカルルス温泉に類似していると豪語していますけど・・・

でも造り自体は結構気に入りました。浴室はそれほど広くないのですが、天井が高いので開放感があります。

また、露天風呂はないものの、外に出て休憩できる縁側のような場所がありました。これはいいですよね。
火照った体をクールダウンするのはもってこいの場所。実際、5月の爽やかな風が吹き抜けていきます。

浴槽のジャグジーがこれでもか状態でしたが、久しぶりに温泉に入ってリフレッシュすることができました。
さて、そろそろ列車の時刻が近づいてきたようです。この後乗車するのはもちろんあの列車です・・・(続く)
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