それは山道を歩いていた時のことでした。もうもうと湯気が立ち上っている光景が視界前方に入ったのです。

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これはいったい?推測するに、この奥にある源泉井戸から延びる送湯管が一部破損してしまっているようです。
そのため漏れ出した源泉が小川となって斜面を流れ下っているのでした。この小川はどこへ向かうのでしょう?

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追跡していくと、小川はいったん塩ビパイプに取り込まれた後、近くを流れる沢へと排出されているようでした。

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沢へ降りるのは容易。積み上げられた土嚢の隙間から、極太塩ビパイプが飛び出しているではありませんか!
早速手を指し伸ばしてみると、何と適温だったのです。これも現地で初めて知りました。う~ん、大発見です。

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ただし、塩ビパイプの直下は大きな石がゴロゴロしていて平坦なスペースがありません。そこで仕方なく・・・

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たらいを湯の落下地点から少し離れた場所に強引に設置。ここに持参したマイパイプで湯を導こうと思います。

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エルボさえあれば放物線を描いて垂れ流されている湯をキャッチするのはいとも簡単。これは愉快でしたね~

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あっという間にたらいが湯で満タンになりました。湯は46.1℃とまさに適温。これならもう速攻でダイブです!

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わっはっは。これはワイルドな湯浴みですねえ。このロケーションだけに、なかなかスリリングなひと時でした。
でもね、私はちょっと不満でした。こんなにも適温なら、やはり源泉かけ流しで入らなくては意味がないのでは。

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そこで全裸のまま工事開始。極太塩ビパイプの直下に鎮座していた大きな石をえいやっと押し退けたのでした。
そして、たらいをなるべく水平に設置できるよう、大きな平たい石を見つけてきました。これを台座にすれば・・・

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ブラボー!工事は見事成功です。これなら源泉かけ流しを満喫できますね。手前ミソですが上手くいきました。

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これはちょっとした打たせ湯といってもいいかもしれません。付近に誰もいませんし、ゆっくりしていきましょう。

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という訳で、堪能させていただきました。外気が低めだったからでしょうか、立ち上る湯気がどこか幻想的です。
これは直感ですが、この状況は長続きしないような気がしました。入れなくなる前に、もう一度行きたいな・・・