今回の弾丸遠征で一番の大捕り物だった温泉を紹介しましょう。私はある推理の下、山道へとやって来ました。

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険しい道のりが予想されることから準備作業を入念に行います。塩ビパイプもたらいにしっかりと固定しました。
ちなみにたらい脇のロープは後付けなのですが、こうすると塩ビパイプを持ち運びやすくなるんですよね。

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では、いざ出発です。目指す獲物はこの奥にきっと存在すると確信。今から始まる大捜査に胸が高鳴りました。

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しばらくはこのような平坦地を行きます。一見歩きやすそうですが、湿地で足元がぬかるみ、慎重を要しました。

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やがて平坦地がなくなりました。ここから先は藪をかき分けながら沢を歩きます。長靴なので遡行できそうです。

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すると奇妙な光景が見えてきました。沢の本流とは別に、赤茶に染まった地面を温い湯が静かに流れています。
それはまるで美しい千枚田のようです。私は沢から上がり、この温湯の源を追い詰めていったのでした。

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木々の隙間から太陽光が地面に到達する所では、赤茶の析出物がひときわ鮮やかで、不気味でもありました。

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なおも前進を続けると・・・あっ!何やら人工物があります。こんな山の中なのに。私は思わず駆け寄りました。

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古くなった配管が壊れ、源泉がドバドバと漏れ出しているではありませんか!その湯の量の凄さは圧巻でした。
源泉の析出物がここを頂点として小さな扇状地を形成していることからして、長い年月放置されているようです。

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源泉の温度はこの地点で49.6℃。この温度なら、何とかこのまま源泉かけ流しでたらい入浴できそうですね。

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そこで早速たらいをセッティング。あいにく平坦地がないのですが、片方に枕木を敷いてどうにか設置しました。

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そして源泉の湧出箇所に塩ビパイプを装着。苦労しましたが、頑張って塩ビパイプを持ってきて大正解でした。

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お~、なかなかいい感じではありませんか。周囲が泥でぐちゃぐちゃなのが難点ですが、まあよしとしましょう。

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さあ、湯が溜まりましたよ。夏場の今はさすがにかけ流しは厳しそうに思えたので、パイプは外すことにしました。

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う~ん、熱い湯がジンジンきてこれは刺激的ですねえ。大捕り物な一湯だっただけに、満足して浸かりました。
でもね、正直に言うと、私が指名手配中の源泉はこれではなかったのですよ。今後も捜査を続けなくては・・・