鳴子にはもう何度も足を運んでいる私ですが、これまで一度も入ったことのない温泉はまだたくさんあります。
国道47号沿いにあるこちらの温泉も今までスルーしていました。温泉マニアの間では有名な温泉なのですが。
その温泉の名は馬場温泉です。どうして今までスルーしていたかというと、いつも混んでいる印象があったので。
今回は施設系温泉にも入りたいと思い、遅ればせながら立ち寄ってみたのでした。いい佇まいの建物ですね。
入口には鳴子温泉郷共通の高札が。この高札には泉質や適応症などについての情報が記載されています。
馬場温泉は宿泊施設ですが、日帰り入浴客も500円で受け入れてくれています。これはうれしいですよね。
ただし私のお目当ては旅館の浴室ではなく、敷地の真ん中に鎮座しているこの湯小屋。外風呂と呼ぶそうです。
少し前に建て替えられたみたいですが、木造でなかなか風情のある建物ですよね。外観が気に入りました。
入口の直上に掲げられた看板はなかなか立派です。「馬場の湯壱號」と読めます。う~ん、渋いですねえ。
こちらの旅館では3本もの自家源泉を所有しているそうで、この外風呂に使用されているのは馬場の湯1号。
この外風呂はいかにも地元住民専用っていう雰囲気を醸し出しているのですが、意外にも一般客も利用可能。
しかも外風呂のみの入浴の場合は300円でOKなのです。ただし入浴時間は30分までという制限があります。
外風呂の戸には「どうぞ」の木札が。これは「ただ今誰も入っていませんよ」という合図。早速入ってみましょう。
なお、入浴する際はこの木札をひっくり返して「入浴中」の表示にします。こうすれば30分間貸切になるのです!
わ~、シンプルな浴室ですねえ。余計なものが一切ありません。コンクリート製の湯船も、抜群の佇まいです。
湯船には美しい黒湯がコンコンと注がれています。床の乾き具合からして、直前に入った人はいないようです。
源泉からはモール系の芳しい香りが。当然源泉かけ流しで、泉質と湯の使い方には非の打ち所がありません。
窓の外には、田舎のおばあちゃん家にでも来たかのような素朴で懐かしい風景が見えます。癒されますよね。
順番待ちのお客もいませんでしたので、急かされることもなく30分間のんびりと湯に浸からせてもらいました。
これまで目の前の国道を何度も走行しておきながらここでの入浴を抜くなんて、私は何て愚かだったのでしょう。
今回入浴を果たせてすっかり満足した私ですが、馬場温泉にはまた来たいと思っています。その理由は・・・
敷地内にあるこの魅惑的な光景。調べたところ、この源泉は浴室には使われていないようです。だとしたら・・・
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