少し前のことになりますが、そのうち実行しようと思いつつずっと先延ばしにしていた現地調査に出かけました。

やって来たのはこんな場所です。今まで完全にノーマークだった地点ですが、本当に何かあるのでしょうか?
手元の資料によれば、この道の先に間違いなくターゲットが存在するらしいのですが・・・

おや、これは何だろう。道端に突然池らしきものが現れたではありませんか。錦鯉でも飼っているのでしょうか。

しかし、池をのぞき込んでみても魚の姿はありません。いや、逆に魚がいては困るのです。もうお分かりでしょう。

池を取り囲む岩の変色はただ事ではありません。単なる水道水や沢水を注いだのではこうはならないはずです。

そう、実はこの池に注がれているのは正真正銘の天然温泉なのです。つまりこれは露天風呂ということです。

ただし、源泉の温度は28.7℃とかなり低く、浴用には向いていません。むしろ魚の飼育に適していそうです。

湯船は2つあるのですが、奥の大きい方の湯船は落ち葉や枯れ枝が堆積し、かなり汚れてしまっていました。

見るも無残ですが、水面には杉木立が映っています。このロケーションなら、森林浴も十分楽しめそうですよね。

手持ちの資料によればかつてはもっと高温な源泉だったみたいです。経年により泉温が低下したのでしょうか。
また、以前は動力によって揚湯していましたが、装置が取り外された今も静かに自噴を続けているようです。

なお、現場には、このように湧出口の黒いゴムホースにジャストフィットする灰色のホースが置いてありました。

大きい湯船にはこれを使って湯を入れていたみたいです。たらいを運び込んでこれで湯を注いでもいいでしょう。

せっかくなので小さい方の湯船にそのままダイブしましたけどね。湯漏れしてしまって浅いのが難点でしたけど。
調べてみたところ、かつてはここに簡素な湯小屋やポリバスがあったみたいです。一度来てみたかったですね。
それにしてもまだまだ知らない温泉があるものだと思いました。清掃をしてくださった方に感謝申し上げます・・・
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