北斗星に乗って北海道にやって来た私。札幌到着後の行動はノープランでしたが、温泉に入りたくなりました。

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札幌のすぐ近くにも温泉はいくつかあるのですが、せっかくなので足を伸ばし、JR函館本線を北上しました。

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下車したのは深川の1つ手前の妹背牛という駅です。札幌からは、岩見沢での乗換を含めて約2時間でした。
ホームにはコスモスが咲いていて、早くも小さい秋を見つけたような気になりました。季節が巡るのは早いです。

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無人駅で駅舎も大変シンプルです。本線上にありながら列車の本数が少なく、1日上下各8本しかありません。
この駅に降り立ってみて真っ先に思ったのは何て空が広いんだろうということ。胸がすくとはこのことです。

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駅前広場に大きな案内図がありました。基本的に道路が直交しており、整然とした街並みが広がっています。

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駅から歩いて行ける距離に「温泉ペペル」があります。この温泉は、札幌到着後に調べて初めて知りました。
ペペルってユニークなネーミングですが、いったいどんな意味があるのでしょう?

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それにしても、このイラストはちょっとねえ。温泉に浸かっている女性の表情が何とも言えません。てか無表情。
あえてアンニュイな女性をイメージしたのかもしれませんが、観光案内図にしてはなかなかシュールですよね。

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駅から続く幅の広い道をてくてく歩いていくと、やがてお目当ての温泉施設が見えてきました。立派な建物です。
受付でもらったパンフによると、ペペルの「ぺ」はアイヌ語で水、「ペル」は泉を意味するそうです。なるほどね。

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この温泉、どこにでもありそうなセンター系と思ったら大間違い。加温・加水なし、かけ流しの実力派なのです。
案内板の文章の句読点の打ち方が稚拙だったり、ですます調が混在していたり、いい感じでB級感もあります。

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浴室内は広々していて設備も充実。ガラス張りなので室内がとても明るく、内風呂でも十分開放感があります。

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「天然湯」と呼ばれる湯船には、源泉が豪快に注がれています。その投入量は半端ではありませんでした。

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湯は緑茶のような濁りがあり、いかにも効能が高そうです。泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉だそうです。
分かりますか?浴槽から溢れ出た湯が、脇の溝を豪快に流れていきます。それはもう圧巻な光景でした。

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常時この状態なら、湯の表面に汚れが浮かんだままなんてことが起こるはずもありません。素晴らしいです。

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浴室内には飲泉所があるほか、源泉を使用した打たせ湯もあります。温泉好きなら長居すること間違いなし。

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さらに素晴らしいのは露天風呂もあること。小振りながらも岩を配し、なかなか趣のある造りになっています。
当然この露天風呂もかけ流し。ここまではパーフェクトと言えるでしょう。では、眺望はどうなのかといいますと・・・

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あらら、あれは総合体育館でしょうか(5枚目の写真参照)。視界を思い切り遮っています。う~ん、これは残念。

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でもね、もともと空が広く感じられる町なので、露天風呂での入浴も本当に開放的で清々しさがありましたよ。
そして何より泉質がいいんですよ。実はこのお湯、上品な微アブラ臭を放つのです。大変満足いたしました。
もし私がこの地に住んでいたら、次のような会話が家族や友人の間で毎日のように交わされることでしょう・・・
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