こけしというと青森県の黒石や宮城県の鳴子、作並を思い浮かべるのですが、福島の土湯も有名なんですね。

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今回の福島へのドライブでは、その土湯温泉にある共同浴場に立ち寄ってみました。これが初訪問になります。

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この浴場は「中の湯」というのですが、最近「温銭湯・中之湯」に改称されたようです。観光客を意識したのかな?
土湯温泉では温泉旅館の廃業が後を絶たないと聞いていますので、イメージアップを狙ったのかもしれません。

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料金は格安の200円。朝7時からやっており、地元の方も大勢訪れているようでした。庶民的でいいですよね。

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受付では水道の栓を渡されました。かなり湯が熱いのだそうです。要らないとは言えず、素直に受領しました。

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時間帯によってはかなり混み合うみたいですが、私が訪問した時は幸運なことに先客が一人だけでした。
しかも、私と入れ替わりに上がられましたので、完全に独占状態となりました。何てついているのでしょう。

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お~、これはシンプルでいいですねえ。これぞ「ザ・共同浴場」っていう感じです。そう、これで十分なんですよ。

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湯の温度は45.9℃と確かに高め。これでは悲鳴を上げてしまうお客さんがいたとしても無理はありませんね。

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浴室にはこのような注意書きがありましたが、この激熱ぶりでは幼児はほとんど来ないのではないでしょうか。

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浴室はお世辞でも広いとは言えませんが、天井が高く、湯気抜きもあるので圧迫感は全然ありませんでした。

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湯船には加水用の蛇口が1つあるのですが、受付で渡されたのはそれとは別の洗い場の水道の栓でした。
熱くて入れない場合は、なるべく湯口から遠いところにこのホースで水を入れて冷ましてほしいとのことでした。

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湯口からは常時ザーザーと凄い量の源泉がかけ流しで投入されています。しかし、大変もったいないことに・・・

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源泉が激熱なので、通常はこうやって樋で逃がしてしまっているのです。う~ん、まあこれは仕方がないのかな。

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ちなみにこの樋はよくできていますね。取っ手が付いており、簡単に持ち上げて移動することが可能でした。
熱い湯が好きな私は、樋をエイッと持ち上げてずらし、しばらくの間新鮮な源泉を投入して温度を上げました。

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あ~、これは最高に気持ちいいですねえ。ふんわりとした硫黄の香りに包まれ、幸せなひと時を満喫しました。
湯船には白い湯花も舞っています。次のお客さんが来るまでの間、のんびり過ごさせてもらうことができました。

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結局、蛇口は一度も使いませんでしたが、管理人さんにはしっかりありがとうと礼を言ってから浴場を出ました。

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橋のたもとに立つ巨大なこけしのオブジェが共同浴場を温かく見守ります。私の心もポカポカになりました・・・