(前記事からの続きです)
私の経験から言うと、ツッコミ所が満載の温泉宿は、たいていパンフレットもまたツッコミ所が満載なものです。

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赤湯温泉好山荘のパンフレットもまた素晴らしいものでした。せっかくですので皆さんにもご紹介しましょう。
これはまた昭和レトロな雰囲気が全開ですねえ。表紙には土湯の伝統的なこけしのイラストが。素朴ですね。

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こけしは何とも言えない表情をしています。左側は笠を被っていますが、これって結構珍しいと思いませんか。

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中を開くと、そこには赤湯温泉の魅力がいっぱい。秘湯の宿にふさわしい、魅力あふれる内容になっています。

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この温泉は「神経衰弱及びヒステリー」によく効くようです。このあからさまな表記は最近見なくなりましたよね。
客室は22室あって、それぞれ東京~青森までの名称が付いているのだとか。この発想も面白いと思いました。
近隣の山や川の名前を付けることはよくありますけど。例えば「宇都宮」・「盛岡」なんていう部屋があるのかな。

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内湯の説明には「男女に分かれているとは言っても、少し広めの男湯はいつも混浴になっています」とあります。
ええ~っ、そうだったの!?てか、今回私が入った男性用の浴室は激狭でしたけど。訳が分かりませんねえ。
でも、混浴を黙認しているかのような、この文言の緩~い感じはなかなか微笑ましくもあり、憎めませんよね。

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裏面のアクセスマップもまた素晴らしい仕上がりになっています。これはご主人の手書きによるものでしょうか。

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早速間違いを見つけてしまいました。桧原湖のはずが「絵原湖」になっています。これはご愛嬌ということで(笑)

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花のイラストもまるで子どもが描いたようなタッチです。水芭蕉はチューリップにも見えるような見えないような・・・

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東北新幹線と東北本線の太さもまた大胆で、いい味を出していますよね。この大ざっぱ振りがもうたまりません。

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磐越西線の線路は黒く塗るのが面倒くさかったみたいです。そのため未完の鉄道のような表現になっています。

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この交通案内からすると、このパンフレットが刷られたのは山形新幹線開業後であることは間違いありません。
それなのに、「新潟~福島 急行5時間」とあります。確かに大昔には新潟と福島を結ぶ急行は実在しましたが。
その急行は山形新幹線が開業するよりもはるか前に、とっくに廃止されてしまっています。まあ、ドンマイ!
なお、このパンフレットは現在は入手が難しくなってきているようです。大切にしまっておきますね・・・