神奈川県のとある観光地でのことです。路線バスを下車した私は、渓谷沿いの遊歩道をぶらり歩いていました。

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やがて、朝靄に包まれたような幻想的な光景が目の前に開けました。でも、訪問したのは早朝ではないのです。

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これは朝靄なんかではありません。湯けむりです。しかも複数の個所から立ち上っているではありませんか。
私は興奮気味に湯けむりの発生地点の1つに駆け寄っていきました。すると、そこにはお目当ての物体が!

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うわ~、温泉が垂れ流されています。実はこれを探していました。無事発見できて、思わずガッツポーズです。

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以前ここには温泉旅館があったようです。旅館が廃業してしばらく経った今も、源泉は生き残っているのでした。

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源泉の温度は65.5℃もあります。今回は公共交通機関を利用しての旅なので、たらいは持参していません。
でも、せめて打たせ湯でもできればと思っていましたが、この温度ではそれも無理なようですね。う~ん、残念。

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その代わり、たまたま持っていた空のペットボトルに源泉を汲んで、飲泉してみました。なかなか美味でしたよ。
でもね、温泉はやはり入ってナンボのもの。私はかえって欲求不満度がますますアップしてしまったのでした。

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それにしても、ここは実に不思議な空間です。沢沿いに石垣が組んであり、どこか城跡のような雰囲気です。
そして、その石垣から突き出した細いパイプから、高温の源泉がドバドバと出っ放しになっているんですよ。

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しかも石垣は階段状になっています。苦労して平地を確保した様子がうかがえるのですが、上部からも湯気が。

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結局、あちこちから湧き出した源泉が小川となって流れ出しているのです。これはなかなか壮観な光景です。

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源泉の湧出箇所を一つ一つ確かめていた私でしたが、あまりにも多過ぎるため途中で止めてしまったのでした。

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でも、車を安全に置くことができる場所と、たらいをこっそりと運び込むルートの確認は抜かりなく行いました・・・