東京都大田区にある激渋な温泉銭湯が今月いっぱいで閉鎖されると知り、先日惜別入浴に出かけてきました。

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品川でJR線から京浜急行電鉄本線に乗り換え、六郷土手で下車しました。この駅までが東京都になります。

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不慣れな土地ですが、駅を出るとすぐにこのような看板が見つかりました。レトロな看板で期待が高まります。

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看板に従って、狭い路地へと入っていきます。訪問したのが日没後だったので、とても侘しく感じられました。

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建物が見えてきました。縦の看板には「一日御静養 六郷温泉入口」と書いてあります。いい雰囲気ですよね。

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浴場の入口の脇にはコインランドリーが併設されています。生活感に溢れた、庶民的な温泉施設なんですね。

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浴場の玄関に掲げられた看板が、これまたいい味を出していました。これぞ、ザ・昭和レトロの世界そのもの。

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入口に張り出されていた「閉店のお知らせ」によると、この浴場が開業したのは昭和27年の4月だそうです。
閉店の理由については、建物全体の老朽化、浴場諸設備の老朽化と書かれています。う~ん、残念ですねえ。

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フロントも懐かしい佇まいです。まるで駅の売店みたいに、シャンプーや石鹸などが所狭しと並べられています。

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脱衣所も雑然としています。マットが散乱していたり、ゴミが散らかっていたりして、ちょっと残念な光景でした。

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脱衣所の隅に置かれていた全身マッサージ機もかなりくたびれています。今でもきちんと作動するのでしょうか。

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なお、私が感心したのは大型ロッカーがあったことです。ゴルフ・テニス・野球道具が入り、背広も掛けられます
さすが都会の銭湯だけに、サラリーマンがふらっと立ち寄ることはあると思うので、背広は理解できるのですが、
ゴルフ・テニス・野球道具を持ってやって来るお客さんなんて、果たしてどのくらいいるのでしょうか?

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しかし、その疑問はすぐに解けました。なるほど、ここから多摩川の土手はすぐ近くの距離にあるのですね。
多摩川の河川敷には野球場やテニスコートがきっとあるはず。最近は、ランナーの利用も多いみたいですね。

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さて、東京といえば黒湯が有名です。特に大田区は、黒湯を楽しめる浴場がたくさんあることで知られています。
では、その黒湯を時間の許す限り満喫することにしましょう。これが最初で最後になるのでしっかりとね・・・(続く)