冬の列車旅と源泉掛け流しの温泉を楽しむ日帰り旅に出かけたい。そう思って先日、山形県へ行ってきました。

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新潟駅から乗車したのは快速きらきらうえつ号酒田行き。金・土・日・祝日に運行されるリゾートトレインです。

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全車指定席ですが、快速なので指定席券を購入すれば青春18きっぷでも乗車できるのが魅力の列車です。
車内には眺望を楽しむための工夫が随所に見られるほか、茶屋やラウンジもあり、設備も充実しています。

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新潟を出発して約2時間半。終点酒田の1つ手前の余目で下車しました。余目って、どう読むか分かりますか?

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「あまるめ」と読みます。JR羽越本線と陸羽西線の分岐駅です。映画おくりびとのロケ地としても有名ですね。

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JR余目駅から徒歩数分の場所に「庄内町ギャラリー温泉・町湯」があります。今回の目的地はこの温泉です。
奥に見える天守閣のある建物はJAの施設で、かつてはここに余目温泉がありましたが、平成18年に廃業。
その源泉を活用し、すぐ隣の敷地に平成26年10月に新しく誕生したのが、このギャラリー温泉・町湯なのです。

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建物の外観はとてもシックで、日帰り温泉施設には見えません。まるで美術館のような佇まいをしています。

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玄関もオシャレですよね。風呂道具を抱えた地元のおばちゃんがこの玄関を出入りする姿が面白かったです。
入浴料も大人450円と大変リーズナブル。これなら肩肘張ることなく、気軽に立ち寄ることができますよね。

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休憩コーナーは町屋の通庭をイメージしているそうです。壁面のギャラリーにはアート作品が展示されています。

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男湯・女湯の浴室入口に吊るされた暖簾も粋な感じでいいですねえ。シンプルですが、高級感があります。
脱衣所も明るく、非常に洗練された空間になっていました。これなら女性に人気があるのは間違いありません。

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入浴前にトイレを済ませようと思ったら、ビックリポンなことが。何と、トイレにも源泉が使用されているのだとか。
トイレが源泉掛け流しとは贅沢!でも、私には便器に手を突っ込んでそれを確認する勇気はありませんでした。

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浴室もなかなか凝った造りです。ヒノキを用いた湯船が中央にあり、四方から入れるようになっていました。
湯の投入量はそれほど多くはありませんでしたが、源泉掛け流しです。ツルツル感のある、良質な温泉です。

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また、町屋の坪庭をイメージしたという露天風呂もあります。眺望は楽しめませんが、開放感は十分あります。
湯の温度低下を防ぐため、露天風呂の湯船の約3分の1の部分には、かなり厚手のマットが被せてありました。

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湯船の脇にはクールダウンするのに便利なチェアーも用意。サウナもあり、設備はかなり充実していますね。

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なお、チェアーには使用制限があります。親切なような、ちょっと意地悪なような張り紙がB級感を醸し出します。

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当然露天風呂も源泉掛け流し。湯船が小さい分、湯の鮮度がいいため、私はもっぱら露天風呂で過ごしました。
泉質は低張性のアルカリ性単純温泉。ウーロン茶のような色付きがあり、見た目にも美しい温泉で大満足です。

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温泉に渋さや鄙びを求める人には向きませんが、この町湯は総合的に満足度の高い温泉施設だと思います。
余目駅前には、米の倉庫を活用した観光拠点施設「新産業創造館クラッセ」もあり、なかなか頑張っています。
今回私は、行きも帰りも列車内でビールに日本酒と“飲み鉄”を大満喫!またふらっと出かけたい温泉ですね・・・