(前記事からの続きです)
寝台特急カシオペアで札幌入りした私。復路は急行はまなすに乗りたかったのですが、あいにく運休日でした。
そこで、せっかく北海道まで来たことですし、帰り道に途中下車して温泉宿に一泊することにしたのでした。

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その候補として浮上したのが長万部温泉郷です。駅から歩いて行ける距離にあることが絶対的な条件でした。

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どの宿も源泉かけ流しだそうなので、どこに泊まってもよかったのですが、長万部温泉ホテルを選択しました。

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その理由の1つは、長万部温泉発祥の地に隣接していること。つまり、それだけ源泉に近いのだと思います。

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もう1つの理由は、温泉ホテルと名乗りつつも大衆浴場を兼ねていること。それだけ庶民的だと思ったからです。

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玄関前にはフクロウの置物がずらり。ご主人の趣味なのでしょうか。きっといい人なんだろうって思いましたね。

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お部屋は激渋。ホテルというよりも、湯治宿という表現がふさわしいですね。素泊まり4,500円(税込)でした。
建物の外観もそうでしたが、中に入ってみると、これぞザ・昭和の宿の雰囲気全開で、もううれしくなりましたね。

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こちらのホテルの浴場ですが、1階が大衆浴場、2階が24時間入浴可能な宿泊客専用浴場になっています。

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この日私以外に泊まっていたのは、もう1組だけだったようです。これなら2階の浴場を大満喫できそうですね。

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入口が男女別になっているのですが、脱衣場は1つ。つまり、この浴場は混浴ということになるのでしょうか。
温泉ファンには有名な牛乳石鹸の暖簾が、なぜか脱衣所内に、しかも脱衣所側を表にして吊るされていました。

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浴室は至ってシンプル。扇形をしたタイルの湯船が1つあり、ピュアな源泉で満たされています。いいですねえ。

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泉質はナトリウム塩化物泉で、源泉温度は55℃だそうです。湯船には41~43℃というプレートがありますが、
実際にはもっと熱いのではないかと思いました。もっとも、私は熱い湯が好きなので問題はありませんけどね。

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源泉は壁から無骨に突き出した塩ビパイプからコンコンと注がれます。舐めてみると塩辛く、濃厚な源泉でした。

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あ~、もう何も言うことはありませんね。湯船からザザーッと湯が溢れ出し、浴室の床が大洪水の状態に。
廃止間際にカシオペアに完乗できた喜びをかみしめて湯浴み。こうして夜は静かに更けていきました・・・(続く)