(前編からの続きです)
今回宿泊した長万部観光ホテルは、観光客だけでなく、地元住民のための公衆浴場という役割も担っています。

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では、1階の公衆浴場に行ってみましょう。公衆浴場利用者用の玄関は、ホテルの玄関とは別になっています。
とは言っても、両者は近接していて明確な境界は無いに等しいと言っていいでしょう。とても大らかな感じです。

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脱衣所の前にはなぜかミニ神社が。何だか霊験あらたかな気分になります。パワースポット的な温泉なのかも。

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脱衣所入口には昭和レトロな番台が。公衆浴場組合の料金表が掲示してあり、もうこれは完全に銭湯ですね。

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脱衣所の佇まいも昭和そのもの。観光ホテルとは名ばかりの、人々の生活感に溢れた空間になっています。

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適応症と禁忌症を書いたこの大きな看板は渋いですねえ。字体のせいでしょうか、ちょっと怖い感じもしますね。

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浴槽は何だか摩訶不思議な形をしています。タイルの変色ぶりが、源泉の濃厚さを雄弁に物語っていました。

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カランもまた感動ものです。そのメンテナンスに相当苦労を重ねて来られた様子が伝わって、ジーンときました。

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また、何とも素っ気ない打たせ湯の装置もあったのですが、栓に手が届かず湯を出すことができませんでした。

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私が気に入ったのは、手前側の小さな浴槽です。こちらの浴槽の湯が、少し熱めの設定になっているからです。

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この小浴槽に、これまた素っ気ない塩ビパイプから源泉がこれでもかと言わんばかりにドバドバと注がれます。
小浴槽のオーバーフロー分が奥の大浴槽に流れ込む仕組みです。つまり、小浴槽の湯が鮮度良好なのです。

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大浴槽の湯は縁からザーザーと溢れ出すのではなく、この塩ビパイプから排出。これって正直要らないのでは?
浴槽から浴室の床に豪快に流れ出していた方が気分がいいですもんね。でも、人が浸かれば溢れ出します。

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この公衆浴場を貸切で独り占め。これは宿泊しないとなかなか難しいのかもしれませんね。とても幸せでした。
なお、この温泉ホテルは料理のボリュームが凄いとの定評があるのだとか。次回は食事付きで泊まりたいな・・・