一般の人にはなかなか理解しがたいであろうことを、さらりとやってのけてこそマニアというものなのでしょう。

北海道新幹線開業まであと5日となった3月21日。私は再び北へ向かい、新青森駅にやってきたのでした。

新幹線改札口の頭上には、点灯していない新しい電光掲示板が。これは下りの新函館北斗方面のものですね。

一方、改札内のコンコースには、「特急白鳥・スーパー白鳥 思い出ありがとうメッセージ」が壁いっぱいに掲示。
このボードの存在については以前の記事にも書いたのですが、メッセージ数がかなり増えたように思いました。

そう、この日は新青森と函館を長い間結んできた特急白鳥・スーパー白鳥が、遂にラストランとなるのです。

メッセージボードの中央にある、駅員さんの手書き文字を読んでいたら、早くも涙腺が緩んでしまいそうでした。

鉄道グッズの特設販売所も出現。特急白鳥・スーパー白鳥、急行はまなすなどの記念グッズが並んでいました。

この掲示は隣の青森駅で見かけたものです。2つの列車がいかに青森の人に愛されたかが伝わってきますね。

この日は地元の人々だけでなく、全国の列車旅ファンが青森駅や函館駅に押し寄せました。私もその1人です。
15時39分発のスーパー白鳥19号に乗って、在来線特急最後の青函トンネルの旅を楽しもうと思います。

在来線ホームに下りてみると、青森方向の先端部に横断幕が掲げられていました。これもまたぐっときますね。

私は1号車の乗車口案内表示の所で列車の入線を待ちました。混雑するであろう自由席は最初から回避です。

手にしているのはグリーン券。実は今までスーパー白鳥のグリーン席には一度も乗ったことがなかったのです。
カシオペアの惜別乗車をはじめ、何かと浪費が続いていたのですが、思い切ってグリーンを選択したのでした。

さあ、津軽新城方向から列車が静かに入ってきました。青函特急最後の日を心に刻む旅が始まります・・・(続く)
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