(第1話からの続きです)
客車の快速海峡に代わって特急スーパー白鳥が走り始めた時、私は何だか味気なくなったと思ったものでした。

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でも、今度はその特急スーパー白鳥号が廃止されてしまうのです。時代の変化をしみじみと実感しましたね。

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JR北海道のコーポレートカラーである、若葉のようなライトグリーンをまとったこの車両は789系といいます。
側面には「HEAT789」と書かれています。HEATとは、Hokkaido Express Advanced Train の略です。

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ヘッドマークは駒ヶ岳をバックに大沼を飛ぶ白鳥の美しい姿をデザイン。青函特急にふさわしいマークですよね。

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また外装にはこのようなラッピングが。この車両が青函トンネル走行用として製造されたことを物語っています。

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なお、青森側の先頭車両のフロントマスクは、弘前側(1枚目の写真)のそれとは大きく外観が異なっています。
こちらは789系ではなく785系という車両。かつては特急スーパーホワイトアローなどに使用されていました。
新型車導入に伴い、スーパー白鳥用に改造・転用されたもので、今となっては貴重な車両と言えると思います。

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では、1号車に乗車しましょう。鮮やかな緑色の座席ですが、これは1号車の半室を占める普通指定席です。

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一方、グリーン席はご覧の通り。高級感のある黒革シートがずらりと並びます。2+1の3列でゆったりですね。

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一人旅なら1人掛けのA席がいいのかもしれませんが、あえて私は2人掛けの窓側であるD席を選択しました。
というのも、D席が海側になるからです。夜間の走行ならA席でもいいのですが、昼間ならD席は外せませんね。

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1号車をホームから眺めてみると、車両の前後で窓の大きさが異なることが分かります。普通席に比べて、
グリーン席はシートピッチが広く、1つの座席当たりの窓の面積も大きいのです。雄大な車窓を楽しめますよね。

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新青森駅の在来線ホームは1面2線のみ。今までよく多数の列車をさばいてきたものだと感心してしまいます。
おっと、そろそろ出発時刻のようです。座席に戻るとすぐに発車。同時に検札も始まり、すぐに青森に到着です。

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青森は一番端の6番線に入りました。ここで進行方向が変わり、私の乗車している1号車が先頭になります。

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この青森では、何と16分も停車します。先を急ぐ人にはこの停車時間がもどかしく感じられるかもしれません。

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実はこの間に、隣の5番線に秋田からの特急つがる5号が到着します。その接続待ちという訳なのでした。
乗換のお客さんも特急スーパー白鳥19号に乗車完了。発車メロディも鳴り終わり、いよいよ出発です・・・(続く)