(第4話からの続きです)
3月に入り日が長くなってきたとはいうものの、午後6時を過ぎれば、函館の町もすっかり暗くなってしまいます。
上りの特急白鳥96号新青森行きをホームで見送った私は、そのまま函館駅に残りました。どうしてでしょう?
この後の19時32分に出発するスーパー白鳥98号に乗車するためです。これが上りの最終列車となります。
ラストランの貴重な特急券はJR東日本の予約サイトえきねっとで確保。窓側A席をゲットすることができました。
函館駅名物の乗車口案内板。全部スーパー白鳥の7号車なのに、1枚にまとめないところが律儀ですよね。
さあ、列車が入線しました。函館駅から本州に向かう在来線特急の最終ランナーです。遂にこの時が来たか・・・
記念撮影大会が始まりました。皆さん、青函特急最後の雄姿を収めるべく、熱心にシャッターを切っています。
スーパー白鳥は、函館と青森・新青森を乗り換えなしで結びます。青函間の移動には新幹線よりも便利です。
これからは函館から新函館北斗に向かい新幹線に、さらに新青森で青森行きに乗り換える必要があります。
北海道新幹線は札幌まで通って初めてその威力を発揮すると思いますが、新函館北斗までだと限定的では。
まあ、もう決まってしまったことをここで嘆いても仕方ありません。最後の走りを静かに楽しみたいと思います。
私の乗車する7号車は増結車両です。6両の基本編成に、もう2両が青森側にプラスされているうちの1両です。
6号車と7号車の間は通り抜けることができます。本来は先頭となる6号車の前面の貫通扉が開いていますね。
そのため、スーパー白鳥の美しいヘッドマークを間近で眺めることが可能。瞳に焼き付けるように眺めました。
大勢の人に見送られはしましたが、特別なセレモニーもなく函館を出発。静かなラストランの始まりです・・・(続く)
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