中湯共同浴場を後にした私は、上山の城下町をてくてく歩きながら、次の目的地である下大湯に向かいました。

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案内看板に従って交差点を曲がると、風情ある石畳の道になりました。なかなかいいアプローチだと思います。

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到着しました。かまぼこ型の建物が「下大湯公衆浴場」です。上山の共同浴場では一番人気だと聞いています。
すぐ目の前に駐車場があることから、遠方からの観光客だけでなく、地元の方々の利用も多いみたいです。

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それにしても、これはなかなか立派な外観ですね。重厚で威厳を感じさせる、趣の深い建物だと思いました。

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それもそのはず、建物の脇に立つ石碑によれば、この下大湯は上山温泉で最古の共同浴場なのだそうです。

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また、下大湯のすぐ隣には観音寺という寺が。この寺の存在が、下大湯にさらに威厳を与えている気がします。
その観音寺の境内には、上山七不思議の1つに数えられている、出湯の手洗い鉢「洗心の湯」があります。

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手洗い鉢にはわずかながらも源泉が常時投入されていて、周囲は析出物がびっちりとこびりついていました。

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さあ、そろそろ浴場に向かうことにしましょうか。入口もなかなかレトロでいい雰囲気ですよね。旅情もあります。

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ここでも入浴料は大人150円。これなら毎日通っても財布に優しいですよね。地元の方々がうらやましいです。

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なお、洗髪する場合は洗髪券が必要になりますが、下大湯は超ユニーク。このようなお札を渡されるようです。
紐の先には蛇口の栓が付いています。不正は絶対許しませんよという強い意志を、これでもかと感じましたね。

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浴室内はごく標準的な造りでした。パステルカラーのシンプルなタイルが、昭和の雰囲気を今に伝えています。

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女湯との仕切り壁には、蔵王の御釜と上山城の絵画が飾られていました。絵のタッチがB級感を醸し出します。

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源泉が高温なので、湯船には常時冷水が投入されています。まあ、これは仕方がないことだと我慢しましょう。

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湯船からはザーザーと湯が溢れては流れ去ります。ここでトド寝をしたら、さぞかし気持ちがいいことでしょうね。

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訪問時は次から次へとお客さんがやって来て、結局貸切になることはありませんでした。さて、お次はどこへ・・・