これまでなぜか足が向かなかった千葉県ですが、私の好みにピッタリな温泉があると知り、出かけてきました。

目指したのは館山市郊外にある正木温泉です。レンタカーで行きましたが、少し分かりにくい場所にありました。

まずはこの看板に惚れ惚れしてしまいました。その看板が、絵に描いたようなB級温泉の様相だったからです。

特に右下の縦書き・横書きが混在する看板は涙モノです。一番左の「栄業時間」の誤記からして泣けてきます。
横書き部分は一部消えかかって読みづらいのですが、次のように書いてあります(下の3行、原文のままです)。
年中無休 1回500円 但シ入浴ノ長い方600円 9時より12時半まで600円 12時半より4時半まで600円
1日1000円 夜5時より9時半まで600円 但シ1回でも休憩されていくかた600円
料理 入浴用品 一切持入です 販売致します
ねっ、もうこれだけでも感動ものでしょう?結局、私はいくらお支払すればいいのか、よく分かりませんでした・・・

こちらの温泉は飲んでも素晴らしい効能があるようです。但し、どさくさに紛れて看板に「飲用の禁忌」の文字も。
さりげなく赤丸が付いているのですが、この部分だけ色を変えるなどの工夫をしないと、誤解を生むと思います。

さらに、この効能豊かな温泉の配達・販売も行っているのだそうです。小屋が傾いているのが気になりますが。

すでにテンションがMAXのレベルに達していた私。大きく深呼吸し、自分を落ち着かせて受付へ向かいました。
一見、ごく普通の田舎の民家で、正直ここが温泉施設であるとは思えませんでした。さあ、勇気を出して中へ!

ちなみに、敷地内にはたくさんの猫がいました。基本犬派の私ですが、猫も大好きです。これは癒されますね。

中に入ると、手作り感あふれる料金箱がありました。ご主人が留守の時は、ここに料金を入れるのだそうです。

ここでも私は困ってしまいました。一体、いくら払えばいいの?結局ご主人にお聞きし、650円を支払いました。

この狭い通路を進んだ所に浴室があります。ここで私はあることに気がつきました。この建物、凄いんですよ。

通路の向かって左側の壁は、もともと木造家屋の外壁だったに違いありません。これは強引な増築ですねえ。
6枚目の写真をよく見ると分かると思うのですが、資材を集めて無理やり建て増しした感がありありなのです。
増築部分はバラック感満載。天井の波板からは、房総の夏の強い日差しが降り注ぎ、温室効果大なのでした。

玄関から浴室までは大した距離でもないのですが、その強烈なインパクトに私はすっかり動揺してしまいました。
ここが男湯の入口ですが、ここでも掲示物が賑やかに張り付けられています。これはまた嫌な予感がするなあ。

ここでも料金表が激しく修正されています。1回長い方650円、憩んでいかれる方850円、半日まで850円??

さらにダメ押しの掲示が。どうやら館山市で平成17年7月に入湯税が導入されたことがきっかけのようですね。
650円の方650円、長い方・・・もういいってば!頭がこんがらがって、私は発狂してしまいそうでした・・・(続く)