房総半島というのは、温泉マニアにとってはなかなか侮れない、相当ディープな地域であると言えると思います。

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正木温泉の魅力を堪能した私は、その先にある神河鉱泉を目指すことにしました。距離はわずか約1キロです。

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誘導看板が何枚かあるにもかかわらず、本当にこっちでいいのだろうかと不安になりつつ、無事到着しました。
しかし、この外観、まるで民家そのものですよね。建物自体に大きな看板もなく、ひっそりと佇んでいました。

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初訪問の場合、本当にこの中に入ってもいいのだろうかとためらってしまいそうな玄関。さあ、勇気を出そう。

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間違いなくここが「神河鉱泉」です。このミニ看板、まるで表札のようです。ここで私はこんなことを思いました。
「そう、私は神河さんちの鉱泉君に会いに来たんだ。鉱泉君、あそぼ!」・・・こうして私はリラックスしたのでした。

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中に入ると、いかにも気立てのよさそうな女性が、実に丁寧に応対してくださいました。これでもう一安心です。
休憩所も民家の居間そのもので、アットホームな雰囲気が漂います。私以外に客はおらず、とても静かでした。

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オーナーの女性はここに居住している訳ではなさそうですが、建物内のあちこちに生活感がにじみ出ています。
では、浴室へ向かうことにしましょうか。浴室は2つあるのですが、男湯・女湯は決まっていないみたいでした。

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私は今回向かって左側の浴室に通されました。入浴料は1000円とやや高めですが、貸切利用ならば納得。
先客が入浴中の場合、次の人は待機する決まりみたいです。もっとも、日頃そんなに客は来ないのでしょうが。

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しかし、これまたマニアが狂喜乱舞しそうな浴室ですね。ステンバスが2つ、L字型に並べられているのです。

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そしてそのステンバスには黒々とした湯が張られています。冷鉱泉のため加温ありですが、泉質は良好です。

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ほら、見てください。この美しい色を。もううっとりしてしまいました。その名のとおり、神々しい感じさえします。

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蛇口を開けば加温前の濃厚な黒い鉱泉が出てきます。勢いは弱いですが、出しっ放しすれば贅沢な気分に。

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あ~、これは気持ちいい。かけ流しにすると次第に湯の温度が下がっていきますが、真夏ならむしろ大歓迎。
湯はヌルヌル感があって、肌によくなじみます。あまりに居心地がいいので、1時間以上入ってしまいました。

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この鉱泉は飲んでも体にいいのだとか。湯上りに茶碗でいただいたほか、お土産用のボトルもいただきました。
こんな鉱泉が点在するという房総半島。いつかじっくり攻略してみたいものです。気持ちは早くも暴走気味で・・・