山形県西村山郡の河北町に、鉄道好きにお勧めの、ちょっと変わった温泉があるというので訪ねてみました。

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その温泉とは、「湯元 海老鶴温泉」です。最上川右岸の堤防沿いの田園地帯にポツンと存在していました。
海老鶴とは何に由来するのだろうと思ったのですが、地名と判明。この地は河北町谷地海老鶴というそうです。

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ところで、この温泉の名物とは何だと思いますか?それは堤防道路からよく見えるというのですが・・・あっ!

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SLのオブジェです。このSLですが、建物に隣接している、というよりは、建物の一部になっているようです。

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よくよく観察してみると、SLの前面に扉があります。ということは、内部は物置にでもなっているのでしょうか。
こちらのご主人は鉄道好きなのかもしれませんね。出来映えはともかく、こういう遊び心はいいと思いました。

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なお、こちらの温泉はなかなかの実力があるんですよ。つまり温泉ファンを唸らせることも間違いなしなのです。
入浴料はたったの250円。そのため、基本的には民宿なのですが、地域の共同浴場的存在になっています。

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フロントでは、話好きで元気のいいおば様が明るく出迎えてくださいました。どこかほのぼのとした雰囲気です。

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浴室はシンプルで湯船が1つ。窓が開いていて道路から丸見えの状態です。こんな所も大らかでいいですよね。

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湯口からは源泉がドバドバと豪快に注がれています。飲泉も可能で、便秘やアトピーに効果があるのだとか。

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こちらの海老鶴温泉も、「加水なし・加温なし・すべてかけ流し・入浴剤消毒剤使用なし」のパーフェクト達成。
しかも、湯船が比較的小さいので、湯の鮮度は抜群。改めて山形県の温泉パワーを痛感させられたのでした。

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さらに驚いたことに、カランから出てくる湯は湯船に注がれる湯とは別源泉なのだそうです。恐るべしですねえ。

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あと面白かったのは、浴室のど真ん中が風呂桶と椅子の置き場になっていること。自然にできた慣習なのかな。

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うわ~、これは気持ちいいですねえ。炭酸水素塩泉だけに、泡付きもいいんですよ。もうたまりませんでした。

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入浴後は、話好きな女将さんとしばらくの間おしゃべり。いろいろと興味深い話を聞かせていただきました。
そして、私が新潟から来たことを知って大変感激してくださいました。そろそろおいとましようと思ったその時・・・

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「良かったら飲んでみてね」と、お土産までいただいてしまいました。こちらの温泉水をブレンドした日本酒です。
もったいないのでまだ飲んでいませんが、女将さんの優しさに心打たれました。いつかまたきっと行きますね・・・