宮城県白石市の山間地域の渓谷に、風情のある岩風呂があるということなので立ち寄ってみることにしました。

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やって来たのは白石川の小原渓谷。国道113号を使うと、新潟からでも意外とスムーズにアクセスできます。
これはなかなかの絶景ですねえ。紅葉のピークの時季に訪れれば、錦絵のような光景が広がることでしょう。

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渓谷には遊歩道が整備され、散策を楽しむことが可能。その遊歩道を進むとお目当ての温泉が見えてきます。

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この温泉は「かつらの湯」といいます。土砂の堆積により閉鎖された岩風呂を平成16年に復活させたのだとか。

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料金はわずか200円。入口には木のベンチがあり、湯上りに休憩できるようになっています。いい感じですね。

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目の前に広がる渓谷を眺めながらクールダウンすれば、心身ともにリラックスすることは間違いなしでしょう。

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では、岩風呂に向かうことにしましょう。岩風呂は土足禁止なので、入口で靴を脱いでこの暖簾の中へ入ります。

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すると、いきなり結構急な階段が現れちょっとビックリしてしまいました。階段を下りた場所に脱衣所があります。
岩風呂というよりも洞窟風呂、あるいは地下室風呂といった感じで、狭いながらもワクワクしてくる空間です。

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湯船は長方形でシンプルです。岩風呂の名に違わず、石版がパズルのピースのように組み合わされています。

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湯船の底の隅っこに、源泉の投入口がありました。きっと源泉の湧出地点の真上に湯船を作ったのでしょうね。
となると、これは貴重な足下自噴型湯船と言っていいと思います。温泉マニアとしてはポイントが高いですね。

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また、源泉は別の湯口からも投入されています。そこには枡が置いてあり、飲泉ができるようになっていました。

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一応洗い場もあるのですが、ここでは石鹸・シャンプーの使用は禁止。じっと浸かるための温泉ということです。

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見上げると建屋の天井がかなり高く感じられます。湯船の水面の高さは、白石川の水位に一致するのでしょう。

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なお、頭上には巨大な岩が飛び出していて迫力満点。入浴中に地震が起きたらと思うと、ひやひやしますね。

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いや~、これはなかなか旅情満点でいい気分ですね。幸運にも貸切状態で、のんびり過ごすことができました。

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湯上りに、吊り橋を渡って対岸から「かつらの湯」を眺めてみました。季節を変えて再訪したい、いい温泉です・・・