温泉マニアの間で超有名な、あの廃墟の湯は今どうなっているのだろう?先日、5年ぶりに訪問してみました。

自然に返りつつある小道を、草木をかき分けながら進んでいきます。やがてお目当ての物体が見えてきました。

おお、湯船は健在ですね。もしかしたら撤去されているかもしれないとも思っていたので、思わず安堵した私。
よく観察してみると、それほど崩壊が進んでいるようには見えず、前回訪問した時とほぼ同じ姿をしていました。

次は湯口のチェックです。そこにはうれしい光景が。量は多くないものの源泉がコンコンと注がれていたのです。

湯口で源泉の温度を測定してみてビックリ。前回よりも温度が上昇しているではありませんか。まさに適温です。

一度は枯渇した、あるいは強制的に止められたと思われる源泉。それがこうして健在なのは奇跡と言えます。

源泉の描く水紋の美しいこと。廃墟という「静」の空間において、ひっそりと「動」を表現しています。芸術ですね。

浴槽の隅からは、湯が常時オーバーフローして崖下へと流れ下っていきます。なかなかスリリングな光景です。

以前に比べると、この温泉がマニアの間で話題に上ることも少なくなったような気がします。また来るからね・・・
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