今回の諏訪地方へのお出かけのメインの目的は高木温泉でしたが、もう1つ入っておきたい温泉がありました。

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上諏訪の精進湯です。JR上諏訪駅から徒歩7~8分程度という、列車旅での訪問に最適な立地条件でした。

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3階建て複合ビルの1階部分がお目当ての精進湯です。こんな街中に温泉があるなんて・・・恐るべしですよね。

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この精進湯ですが、今年の3月31日をもって営業終了となります。まだ入ったことがない方はお急ぎください。

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市営ということもあり、入浴料は250円。ここが諏訪市の一等地であることを考えると、破格の料金と言えます。

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営業終了の理由の1つが「施設の老朽化」だそうですが、確かに建物は昭和の面影が色濃く残っています。
玄関はかなり狭く、閉塞感さえ感じるような造りでした。市街地の限られた土地故の設計上の苦労が伺えます。

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受付で料金を支払うと、もうすぐそこが脱衣所です。やはり狭い感じは否めません。幸い先客はいませんでした。

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浴室は大変シンプルです。壁も床も湯船も全てタイル。温泉成分の影響でしょうか、タイルが変色しています。

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源泉は2か所から投入されています。こちらは塩ビパイプを介して湯船の底から供給されるようになっています。

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一方、こちらの蛇口からも湯が供給されます。源泉が高温であるためか、投入量はかなり絞られていました。

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この精進湯では、あやめ源泉・三ツ釜源泉・湯の脇源泉という3つの源泉が混合された湯を使用しています。
源泉名が「湯の脇混合槽」ということは、2か所の湯口から投入される湯は、すでに混合済みだと思われます。

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一応窓もあるのですが、市街地ということもあり眺望は期待できず、やはり閉塞感のある浴室であるという印象。
それでも湯船にダイブすれば、ザザーッと湯が床一面に流れ出して爽快な気分になれました。贅沢な光景です。

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ただ1つ残念だったのは、強烈な塩素臭が充満していたことです。市営の温泉ですから、やむを得ないのかな。
諏訪市といえば、かつてJR上諏訪駅の前に、日本で唯一の天然温泉に入れる百貨店があることで有名でした。
まるみつ百貨店に続き精進湯も営業終了。名物の温泉が次々に姿を消していきます。昭和が遠くなりますね・・・