(前記事からの続きです)
新潟からローカル列車に揺られて出かけた赤湯温泉共同浴場巡りの小さな旅も、次の一軒でラストになります。

これまでの3軒の浴場は、交通量の多い幹線道路に面した立地でしたが、最後の浴場は路地に入り込みます。

すると、湯気を放つ建物が見えてきたではありませんか。温泉街というよりは、住宅街に埋没していました。

最後を飾るのは「烏帽子の湯」です。看板は平仮名表記となっていました。元湯と同じ様式の、緑の看板です。

こちらもなかなか年季の入った建物です。平屋のようですが天井が高く、存在感がありました。渋いですよね。

こちらの浴場では、豊富な源泉を使用して消雪を行っていました。こんな光景にいちいち心が躍ってしまいます。

中に入ってみると、これまた激渋。土間のような細長い通路があり、まるで路地裏に迷い込んだ雰囲気です。

その通路の中央に券売機と受付がありました。ここでも入浴料はたったの100円。4軒制覇しても500円です。

こちらの浴室はなかなかユニーク。とわの湯と同様、浴室中央に湯船があるのですが、烏帽子の形なんです。
これがまた風情があって気に入りました。当然源泉かけ流しで、湯口からは新鮮な湯がドバドバ投入されます。

烏帽子の湯で使用されているのは湯川原源泉。最初に入った元湯の小浴槽で使用されていたのと同じですね。
帰りの列車の出発まで時間の許す限り極上な湯浴みを満喫しました。改めて山形の実力を痛感した次第です。

さて、そろそろ新潟へ帰りますか。往路と同様、赤湯から米沢に出て、米坂線の快速べにばな号に乗車します。

なお、自分へのお土産として、赤湯駅の売店で真っ赤なタオルを購入しました。派手過ぎて使えないかも・・・!?

そして、ついでに変てこな形の油揚げも購入。まるでエクレアみたい。ほっこりして家路に就きました・・・(終わり)
コメント