3月4日(土)にJRグループのダイヤ改正が行われましたが、その直前の週末、私はある列車に乗車しました。

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その列車とは、新潟駅を17時58分に発車する快速列車の糸魚川行き。列車旅ファンには有名な存在です。
北陸新幹線金沢開業後も新潟と糸魚川を直通する列車として活躍しましたが、廃止されることになったのです。

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燦然とヘッドライトを輝かせ、お目当ての列車が入ってきました。ホームの乗客から熱い視線が注がれます。

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この列車が注目を集める理由、それは乗車券だけで利用できる快速でありながら特急用車両を使用すること。
かつて全国で活躍した485系という車両をグレードアップしたものです。特急北越やいなほなどで活躍しました。

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この車両は485系R編成と呼ばれます。R編成のRとは、「リニューアル」の頭文字だという説があります。
大掛かりな改造工事を受けたため外観は原形の面影に乏しく、一部の鉄道ファンには不人気な車両でした。

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車両前面のヘッドマークと側面の行先票は電光式です。確かに幕式と比べると、風情に欠けるかもしれません。
でもね、この車両が貴重な存在であることは紛れもない事実なのです。これは乗っておかなくてはなりません。

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ダイヤ改正前、この列車は毎日運転されていましたが、実は臨時列車扱いでした。毎日運転の臨時列車って?
沿線自治体の強い要望で設定されたのですが、利用状況によっては即廃止しますよ、ということなのでしょう。
ところで、この列車にはグリーン席の設定があります。乗り納めをするならグリーンに乗りたいと思っていました。

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この列車は快速列車ですから、普通列車用のグリーン券でグリーン車に乗車できます。ただし、全席自由席。
しかも席数は16しかありません。事前にグリーン券を購入しても、確実に座れるという保障はないんですよ。

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グリーン席は1号車の前寄りです。後寄りの普通席とは壁とドアで区切られます。そのため特別感があります。

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これがグリーン席です。今や特急車両では2+1が主流ですから、2+2というのは時代遅れの感があります。
それでも普通車に比べればシートピッチは広く、ゆったりしています。何より16席限定というのが魅力的です。

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廃止が決定してからというもの、列車旅ファンの間では16席しかないグリーン席の争奪戦が激化していました。
しかし、この日私は、希望していた1番A席をゲットすることに見事成功!窓枠と座席がピタリと一致する席です。

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進行方向の最前列の席ではありますが、すぐ目の前が壁という訳ではないので圧迫感は全くありません。
フットレストがあるので、足を伸ばしてゆっくりと寛ぐことができます。前の人がシートを倒すこともないですし。

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さあ、出発時刻となりました。3月が近づき、少しずつ日が長くなってきたとはいえ、暗闇が迫ります・・・(続く)