(第4話からの続きです)
日本海の海原、丘陵越え、越後平野の田園・・・1つの路線でこんなに風景が変わるのも珍しいかもしれません。

車窓の変化に富むJR信越本線を、糸魚川快速は新潟に向けて快走を続けています。来迎寺では雪模様に。

日本一の大河・信濃川を渡るのも車窓のハイライトシーンの1つと言えるでしょう。ドラマティックだと思います。

長岡の1つ手前の宮内では、JR上越線が合流します。特急列車は通過しますが、糸魚川快速は停車します。

長岡を過ぎると雪がほとんどない状態に。シベリアに帰る時季を迎えた白鳥の群れがあちこちに見られました。

三条に到着。ホームの片隅にレトロな小屋が残っています。ランプ小屋といいます。結構貴重なんですよ。

次の東三条では、JR弥彦線が分岐。反対側の0番線には、JRとしては少数派になったE127系電車の姿が。

鉄道の町新津に到着。広い構内には、この日団体列車として登板する Shu*kura の車両が待機しています。
通常は「越乃Shu*kura」号として、えちごトキめき鉄道の上越妙高とJR飯山線の十日町を結んでいる列車です。

列車はいよいよ終点に向けてラストスパート。新潟では現在在来線の高架化工事が急ピッチで進んでいます。
ただし、今乗車している485系R編成は、この高架へのスロープを一度も駆け上がることなく廃車の運命に。

終点新潟に到着してしまいました。後ろ髪を引かれる思いで下車します。天気が回復し薄日が差していました。

早速車端部には人だかりができました。運行最終日曜日ということもあり、家族連れの姿も多く見られました。

糸魚川快速が回送列車として新潟駅のホームを静かに離れていきます。毎日のこの光景ももう過去のものに。

これまで乗車する機会がほとんどなかった糸魚川快速。もっと乗っておけばよかったと思ってみてももう手遅れ。
最後に駆け込みの惜別乗車となったことを謝りたいような気持ちにさえなった私。さようなら糸魚川快速・・・(完)
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