(第2話からの続きです)
すべてがB級ではあるものの、とにかく館内設備がなかなか充実しているのがピラミッド温泉の特徴と言えます。

こちらは露天風呂です。内風呂の大きさに比べると、とても小さく感じられます。2~3人が入ればもう窮屈です。
実に簡素な木の湯船で眺望も今一つ。かなり中途半端な印象は否めませんでした。手作り感はいいのですが。

しかし、屋外には「繭の湯」という洞窟風呂もあるのだとか。しかも、二階のリラックスルームと同じ効果だそうで。
二階のリラックスルームとは、あの「黄金大マンダラ」という瞑想室のことですね。これは期待できそうですよね。
「皮膚と呼吸からは多くのミネラルを吸収し、鼻はハーブの好香に酔い、耳は水音を誘い入れて・・・」

こちらがその「繭の湯」の入口。大変失礼かもしれませんが、突貫工事で作った演劇用のセットのようでした。

う~ん、洞窟風呂というより密室風呂って感じでしょうか。簡素な小屋を無理やり洞窟っぽくしたみたいなので。
壁の塗装の一部が剥げてしまい、白地が剥き出しになっている部分が。これはモルタル?発泡スチロール?
湯船の奥の上部に湯口があり、シルクの糸のように源泉が落下していました。なるほど、これで「繭の湯」か。

なお、これは「打ち湯」ではないので、湯口の真下に立ってはいけないそうです。「打ち湯」って打たせ湯では?
あれ、ちょっと待って。湯口の上に何やら置いてありますけど・・・って、芳香剤ではありませんか!これは凄い。
脱衣所の掲示にあった「鼻はハーブの好香に酔い」のハーブって、このことだったんですね。もう面白過ぎます。

源泉の投入量が少なめなので、湯船が比較的小さいにもかかわらず湯の鮮度はあまりよくないと感じました。
でもね、ツッコミどころが満載で、私はすっかりこの温泉の虜になってしまったのです。ピラミッド温泉、万歳!

風呂から上がり、再びミラーロードを歩いてフロントへ。いつか再訪することができたらじっくり鑑賞したいです。

休憩室の入口にはこれまた人目を引く象のオブジェが。すぐ側にコップが置いてありますが、いったいこれは?

何と、ピラミッドパワーを含んだおいしい水なのだそうです。果たしてこれはどこで採取した水なのでしょうね。
試しにおっかなびっくり飲んでみましたが、鈍感な私にはピラミッドパワーを感じ取ることはできませんでした。

最後は例のスフィンクスのゲートをくぐって帰路へ。スフィンクスの臀部には、これまたありがたいメッセージが。

最初は興奮と緊張で落ち着かなかった私も、帰る頃には爽やかで和やかな気持ちに。どうもありがとう・・・(完)
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