東根温泉の実力にすっかり魅了されてしまった私。いよいよメインのお目当てである公衆浴場へ向かいました。

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その公衆浴場とは「いしの湯」です。多くの温泉ファンが絶賛しているので、訪問するのを楽しみにしていました。

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しかし、外観はどう見ても普通の民家。「いしの湯」の看板がなければ、気付かず素通りする可能性が大です。

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本当にここでいいのだろうかと不安になりながらも玄関へと進んでいきました。奥の白い暖簾がある方です。

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恐る恐る「ごめんくださーい」と声をかけてみたところ、奥からすぐさま「はーい」という返事が戻ってきて一安心。
それにしてもこの玄関、思わず「ただいま~」って言ってしまいそうな雰囲気。祖母の家にでも来たみたいです。

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内装もまた民家そのものなのですが、料金表が掲出してあることによりここが公衆浴場であることを実感します。

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浴室の近くにはこんなシンプルな休憩室が。入浴後、ここで昼寝して過ごすのも気持ちよさそうだと思いました。

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さあ、ワクワクしつつ脱衣所へ。う~ん、渋いですねえ。ロッカーが4つありますが、鍵が健在なのは1つだけ。
他は紛失してしまったのかな。幸い先客がいなかったので、唯一の鍵付きロッカーを使用することができました。

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うわ~、これは何と素晴らしい浴室でしょう。「いしの湯」の名に違わず、石がふんだんに使用されていて激渋!

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しかも、私が気に入ったのは、脱衣所の床よりも低い位置に浴室の床があること。半地下室風の構造なんです。

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お湯の色は薄い黄色。この色も美しいですよね。そして、レトロな湯船はオールタイル。これはもうたまりません。

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隣の女湯とは曇りガラス1枚で隔てられています。これはちょっと刺激が強めですよね。そのためでしょうか、
白い塗料がガラスに吹き付けられています。おそらく女性の利用客から苦情があったのでしょうね。

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洗い場は1つだけ。もちろん、シャワーなどという文明の利器はあるはずもありません。これでいいんですよ。

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湯船の脇に源泉枡があり、湯はここから手桶で汲んで使用します。このスタイルが東根の伝統なのだそうです。

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しかし、この「いしの湯」の源泉は66.0℃と高温で供用場所でも62.0℃と超激熱!これはちょっと手強いぞ。

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そのため湯船に注がれる源泉ホースは通常では外されており、熱い湯がそのまま排水口に捨てられています。

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長時間ホースが外されていたようで、湯船の湯はやや温めでした。熱い湯が好きな私は当然ホースを湯船に。

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う~ん、実に美しい光景です。しかも、普段地元客で混雑するというこの浴室を独占できるなんてもう奇跡です。

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いや~、素晴らし過ぎて言葉になりません。とにかく極上のひと時でした。どうかいつまでもこのままでいてね・・・