フィギュアスケーターのザギトワ選手のおかげで、日本では今ちょっとした秋田犬ブームが起こっていますよね。
そのブームに沸く大館市に、秋田犬と触れ合える素敵な温泉があるというので行ってみることにしました。

大館駅でもらった観光マップを手に、レンタサイクルで目的地へ。すると、前方に巨大な雪山のような物体が。
不時着したUFOに見えなくもありません。あれは樹海ドームという施設。お目当ての温泉はその近くにあります。

到着しました。ふるさわ温泉光葉館です。道路に面しておらず、初訪問だと場所が分かりにくいかもしれません。

こちらの看板犬は温(はる)という秋田犬。午前9時から午後6時の間、会うことができます。かわいいですねえ。

温はメスで人懐こいとのこと。残念なことに、訪問時は別の場所でお昼寝中とかで会うことができませんでした。

でもね、その代わり、温の子どもたちが玄関にいました。今年の5月に温は6匹の子犬を出産したのだそうです。
もう、超かわいい!犬好きの私にはたまりませんでした。無邪気な子犬と戯れていると、本当に癒されますね。

店内では秋田犬グッズも多数販売。宿泊や食事もできますので、犬&温泉好きの人はぜひ行ってみてください。

では、浴室へ向かいましょう。実は温泉もまたなかなか素晴らしいのですよ。これはまさに昭和の空間ですねえ。

カランも昔ながらのスタイルです。お昼時に訪問したためか、他の入浴客が誰もおらず、貸し切りの状態でした。

長方形の細長い湯船はまるでミニプールのようです。湯は、壁のライオンの湯口から投入されるのですが・・・

何と、湯花キャッチャーで顔面がすっぽり覆われてしまっているではありませんか。覆面レスラーみたいですね。
まあ笑えるのですが、ライオンを虐待しているかのような光景に、私はちょっと複雑な気分になってしまいました。

泉質はナトリウム硫酸塩泉(旧泉名芒硝泉)です。源泉温度が低いため加温していますが、これはドンマイです。

ところで、気になる掲示が。衛生管理のため消毒をしているそうですが、その際に温泉が茶色くなるのだとか。
消毒をしている温泉施設は他にもたくさんありますが、消毒で湯に色が着くというのは聞いたことがありません。

湯船を見ても、この日の湯は無色透明にしか見えませんでした。それにしても湯船も相当傷んできていますね。
タイルが何枚か剥がれてしまっています。そのため、クロスワードパズルの解答用紙みたいになっていました。

壁の上部を見ると、リスの湯口がちょこんと置いてありました。かつては打たせ湯の設備もあったみたいですね。

洗い場にはこれまた不思議な掲示が。「水・お湯(おかゆ)の出放しはやめて!」う~ん、これはどういうこと?
大館界隈では、お湯と書いておかゆと読むのでしょうか。それともカランによっては本当にお粥がでてくるとか?
そんなバカな。あと、僭越ながらもう1つ指摘すると、「出放し」は「出しっ放し」と書いた方がいいと思いますよ。

と、こんな感じでB級感に富んでいて楽しいのですが、さらに見逃せないのが使用されている風呂桶なんです。

ジャーン、睦和商事製オリジナル風呂桶です。相当くたびれていて、プリントが薄くなっているのが残念ですが。
お土産コーナーで新品が売っていれば即買いなんですけどね。マニア向けにぜひ検討してもらいたいものです。

秋田犬はもちろんですが、それ以外にも楽しめる要素が盛りだくさんで、私はすっかり満足してしまいました。
老後は秋田犬とのんびり暮らす。そんな人生もいいかもしれません。あと何年働かねばならなかったかな・・・
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