これまで秋田県には何度も行っているにもかかわらず、まだ一度も入ったことがない温泉がたくさんある私。
大仙市の界隈もほぼ空白のエリアだったのですが、マニアの評価が高い温泉があると知り、訪問してみました。

イメージ 1

目指したのは秋田県中央部に位置する旧協和町にある協和温泉。正直な話、知名度は相当低いと思います。
お目当ての温泉を目指してドライブをしていると、道端にレトロで何とも味わい深い看板が設置されていました。

イメージ 2

到着しました。協和温泉湯元「四郎兵ェ館」です。四郎兵衛ではなく四郎兵ェと書くところがチャーミングですね。
外見はほぼ民家。宿泊もできるのですが、旅館というよりも温泉民宿と呼ぶのがふさわしい素朴な建物です。

イメージ 3

館内もアットホームな雰囲気です。玄関で声をかけると、いかにも気立てのよさそうな女将さんが出てきました。
入浴料はたったの250円。これなら地元の方々も銭湯感覚で気軽に利用できますよね。うらやましいです。

イメージ 12

浴室はまさにシンプルイズベスト。床も壁も湯船もオールタイルで見事です。もう惚れ惚れしてしまいました。

イメージ 4

カランは2つしかありません。またシャンプーやせっけんの備え付けもなく、その意味でもシンプルだと言えます。
そのため共同浴場のような雰囲気を醸し出しているのですが、これではふらりと立ち寄るには不便なのでは?

イメージ 5

いえ、大丈夫です。備品は別料金で細かく設定されているのです。宿泊客にはこれらが一式付くのでしょうね。

イメージ 6

湯は無色透明なのですが、湯船のタイルのせいで青みがかって見えます。どこか神秘的な感じさえしました。

イメージ 7

蛇口は常時開けっ放しになっていて、湯がドバドバと湯船に注がれています。花飾りは女将さんの心遣いかな?
なお、よく見ると分かると思いますが、蛇口には温泉の成分の析出物がびっしりと付着。これはうれしいですね。

イメージ 8

源泉名は協和温泉1号井。泉質は硫酸塩泉です。泉温は43.3℃と絶妙。この湯を豪快にかけ流しています。

イメージ 9

湯は浴槽の縁から均一にザーザーと溢れ出します。これなら湯の表面に汚れなど溜まるはずもありません。

イメージ 10

浴槽の隅には小さなライオンの湯口が設置されているのですが、ここから湯は一滴も出ていませんでした。
今では完全にオブジェと化しているようです。前回のふるさわ温泉と同様、ライオン湯口がちょっとかわいそう。

イメージ 11

もしすぐ近くに住んでいたなら、「きょうは」ではなく「きょうも」この温泉に行こうって思うに違いありませんね・・・