こんな私だって、たまには歴史的な建造物でも眺めながら、一人静かに物思いに耽りたくなることがあります。

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静岡県内をドライブ中に、とあるお堂に立ち寄ることにしました。日常の喧騒から少し遠ざかりたいと思いまして。

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苔むした石段を上っていくと、建物が見えてきました。霊験あらたかな空気が漂い、凛とした気持ちになります。

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本堂に到着しました。観光客はおろか、地元の人の姿さえもありません。辺りはしーんと静まり返っています。
いや、正確にはセミの声が頭上から降るように鳴り響いているのですが、それがかえって侘しさを募らせます。

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扉は固く閉ざされたまま。どうやらこちらには住職はおられないようですね。つまり、無住のお堂ということです。

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ぐるりと境内を散歩し終えた私は、流し台の前でふと立ち止まりました。別に喉が渇いていた訳ではありません。

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この流し台、よく見ると不思議ですよね。なぜか蛇口が3つもあるのです。この台のサイズなら1つで十分では?

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実はこれ、ただの蛇口ではありません。そのことを知っていた私は一番右の蛇口に塩ビパイプをセットしました。

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そして、運び込んだたらいに蛇口の水を流し込み始めたのです。こうやってマイ手水舎にでもしようかって?

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いえ、違います。実はこの蛇口からは温泉が出てくるのです!何と温度は44.8℃もあります。これは凄いや。

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見る見るうちにたらいにクリアな湯が溜まっていきます。無色透明ですが、正真正銘の天然温泉。大興奮です。

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さあ、たらいが湯で満たされましたよ。塩ビパイプはこのままにして、源泉かけ流しの状態にしておきましょう。

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ちょっと不謹慎な気もしますが、身を浄めるためと言い聞かせて入浴。一風変わった宗教系温泉ということで・・・