今回の静岡県への湯巡り遠征では、自分のドライビングテクニックが試される場面がかなりたくさんありました。
特に対向車とのすれ違いが困難な悪路の走行を強いられることが多く、不慣れな土地だけに苦労しましたね。

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でも、その道の先に素敵な温泉があるならば、進んでいくしかないのです。この道もとりわけ厳しい道でした。

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車をゆっくりと進めていくと、集落が現れました。ここに住む方々は、毎日この道を車で行き来しているんですね。
もう慣れておられるのでしょうが、結構大変なのではないかとお察しします。あっ、道端のあの物体は何だろう?

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コンクリート製の素っ気ない流し台が無造作に置かれているではありませんか。洗い場ということでしょうか。

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台に置かれた金属製の桶に、パイプから水が注がれています。栓はなく、常時流しっぱなしにしているようです。

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問題なのはその水の温度です。何と、52.8℃もあるんですよ。そう、これは温泉水の流し台だったのです。
でも、この温度では、物を洗うには熱過ぎでしょうし、温泉卵を作るには低過ぎます。使い勝手が悪いのでは?

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あと気になったのは、源泉井戸がどこにあるのかということです。時間の都合上、追跡はしませんでしたけど。

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この温泉の流し台には特に注意書きも見当たらないことから、道行く人の誰もが自由に利用できるものと判断。
私は早速意気揚々と湯口に塩ビパイプを取り付け、道端に置いたマイたらいに温泉を投入し始めたのでした。

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坂道なのでたらいが傾いてしまっています。傾斜は緩いのでドンマイですが、枕木を持ってくるべきだったかな。

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それにしても、エルボから湯が注がれる光景は、毎度のことながらそそられますねえ。もっとも今回の場合、
エルボは別になくてもいいのですが、パイプのみでストレートに注ぐよりエルボありの方が断然見栄えがします。

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湯の投入量がそう多くはないので、たらいが満タンになるのに少し時間がかかりました。いよいよ準備完了です。

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本当ならもっと湯を冷ましたいところですが、この後も予定が詰まっています。気合いで入ってしまいましょう。

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熱くて、というよりはロケーションからして長湯はできませんでしたが、ピュアな温泉を堪能させてもらいました。
きっと、この集落の民家にはこの温泉が引かれているのでしょうね。温泉のある日常生活、羨ましいものです・・・