子どもの頃、親を怒らせてしまい、「お前なんか橋の下で拾われたんだぞ」なんて言われたことはありませんか。
最近はめっきり聞かなくなったような気がしますけど。今の時代なら虐待と受け取られてしまうかもしれません。

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さて、静岡県内の道を走行中、橋にさしかかりました。歩道のないコンクリート橋なのですが、いい佇まいです。

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橋を渡ろうとした時、気になる物体が視界に入ったので思わず減速。車を安全な場所に置いて調査開始です。

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これはいったい何だろう?一見、河川の脇に設置された、単なる排水用のポンプのような雰囲気なのですが。
新潟平野では、低湿地帯の余計な水を河川に戻すための排水機場があちこちに結構たくさんありますからね。

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実際、極太のパイプには、これまた極太のホースが取り付けられていて、何やらドバドバと排水されています。

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しかし、私には確信がありました。このホースにより捨てられているのは、何を隠そう、紛れもなく温泉なのです!
ということは、下に見えているのは湯溜まりということになります。ただし、梯子でもなければ降下は困難でした。

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だからといってそう簡単に諦める訳にはいきません。執念の調査の結果、道路の下に暗渠があることが判明。
この暗渠を通って、温泉が川に流れ出しているではありませんか。この発見には本当にガッツポーズでしたね。

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驚いたことに、あの極太ホースは暗渠を通って川にまで到達しています。それが腐食で切れてしまったのかな。
ホースが切れていなければ、ここできれいな源泉をキャッチできることになります。もっと早く来ていれば・・・(涙)

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源泉は47.8℃と私には理想的な温度です。となれば、この温泉をたらいに溜めて入らない訳にはいきません。

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たらいを置く場所を選ぶのに少し苦労しましたが、結局このようにセッティング。少し傾いていますがこれでよし。

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そして、塩ビパイプはエルボを上に向けて湯の小川に置きます。早瀬になっているので、どんどん湯が入ります。

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さあ、湯がたらいに溜まり始めました。今回の遠征ではたらいが本当に大活躍です。酷使というレベルですね。

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塩ビパイプは手で押さえていなくても大丈夫。これはらくちんでいいですねえ。私は悠々と脱衣を始めました。

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エルボからでなく、パイプから湯がストレートに注がれるのもまた見飽きませんね。結局どっちでもいいのです。

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静かに湯がたらいに溜まっていき、やがて満タンになりました。硫黄が焦げたような臭いが漂い、いい感じです。

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あ~、無事入ることができてよかったあ。諦めないで正解でした。もう日が暮れるまでこうしていたかったですね。
ただし、たらいを置いたのは橋のほぼ真下の地点。つまり、通行人に上から覗かれたら即アウトということです。
こんなことをしていると、親から「お前、いい年して何やってんだ」って怒られそうですよね。誰か私を拾って・・・